小学生が勉強しない原因と対策｜今日からできる家庭での工夫
- 株式会社EQAO教育グループ
- 6月25日
- 読了時間: 15分
▶︎1. 小学生が勉強しない原因とその背景
1.1 親の声から見る「勉強しない」悩み
小学生の子どもが勉強しないと、親としては焦りや不安を感じますよね。 「宿題をやらない」「机に向かってもすぐに飽きる」「ゲームばかりで勉強の優先順位が低い」――こうした悩みは、多くの家庭で共通しています。
特に、以下のような声がよく聞かれます。
「何度言っても勉強しない。ついイライラしてしまう」
「やらない理由ばかり並べて結局手を付けない」
「塾にも通わせているのに、家では全くやらない」
こうした状況が続くと、親子間のコミュニケーションもギクシャクしがちです。 一方的に叱ってしまうと、子どもはますますやる気を失ってしまいます。
そもそも、小学生が勉強しない背景にはいくつかの共通点があります。 たとえば…
勉強の必要性がまだ実感できていない
成績よりも「今楽しいこと」を優先しやすい
勉強の仕方がわからず、苦手意識を持っている
こうした心理状態が原因になっていることが多いです。
たとえば、低学年では「勉強＝遊びの邪魔をするもの」と感じやすく、高学年になると「難しいから避けたい」という心理が出てきます。 つまり、「勉強しない」のは怠けているのではなく、「モチベーションの構造」と「学習環境」が整っていないだけという場合も多いんです。
この段階で親が「なぜ勉強しないのか」をしっかり理解することが大切。 責めるよりも、背景を見つめ直すことで、無理なく子どものやる気を引き出せるようになります。
1.2 年齢別に見た勉強へのモチベーションの違い
小学生とひとことで言っても、学年によって「勉強への感じ方」や「モチベーションの持ち方」はかなり違います。 それぞれの年齢でどうアプローチすべきか、理解しておくと対策もしやすくなります。
【低学年（1〜2年生）】
この時期の子どもは、「勉強＝遊び」と感じることが多く、長時間集中するのがまだ難しいです。 以下のような特徴があります。
文字や数字を書くのが億劫になる
学校の出来事が勉強よりも印象に残りやすい
「楽しいかどうか」が行動の基準になりやすい
この段階では、「遊び感覚で楽しく学べる工夫」がとても効果的。 ドリルやプリントよりも、ゲームやクイズを取り入れた方が長続きします。
【中学年（3〜4年生）】
この頃になると、学校生活にも慣れてきて、成績やテスト結果を少しずつ意識し始めます。 一方で、次のような悩みも増えてきます。
勉強が単調でつまらないと感じる
自分よりできる友達と比べてやる気を失う
間違えるのが恥ずかしくて手を出さなくなる
この学年では、「自分のペースで達成感を味わえる仕組み」が大事です。 褒められる体験や、小さな成功を積み重ねることが、モチベーションアップにつながります。
【高学年（5〜6年生）】
高学年になると、思考力が発達してきて、勉強の意味を考えるようになります。 しかしその分、反抗心やプレッシャーも出てきます。
「なんで勉強しなきゃいけないの？」という疑問
習い事や友達関係とのバランスの難しさ
勉強の遅れが積み重なって自己肯定感が下がる
この段階では、「勉強の目的を共有すること」と「子ども自身が目標を持てる工夫」が大切。 進路や将来を見据えた話ができるようになると、自発的な姿勢が育ちやすくなります。
年齢ごとの傾向を理解すると、声かけや対策の仕方も自然と変わってきます。 どの年齢でも「楽しい」「できた」という体験が、次の勉強への原動力になります。
▶︎2. 勉強しない子どもへの効果的な声かけ
2.1 否定せずにやる気を引き出す言い方
子どもが勉強しないと、つい「なんでやらないの？」「もう〇年生でしょ！」と叱ってしまいがちですよね。 でも、その言葉が逆効果になっていること、意外と多いんです。
子どもは感情に敏感なので、強い言い方をされると「自分はダメなんだ」と感じてしまいます。 結果として、ますますやる気を失い、親の声かけを拒否するようになります。
大事なのは、否定せずに「行動を肯定的に促す言葉」を使うことです。
たとえば、こんな言い換えが効果的です。
「宿題はやったの？」 → 「終わったら一緒に〇〇しようね」
「またやってないの？」 → 「今日はどこからやろうか、一緒に決めよう」
「集中してやりなさい」 → 「5分だけやってみようか、終わったら休憩しよう」
こうした言い方をすることで、子どもは「やらなきゃ」ではなく「やってみようかな」と感じやすくなります。
特に、低学年の子どもには「行動の後に楽しいことが待っている」ことを伝えると効果的です。 たとえば「このプリントが終わったらおやつにしよう」など、小さなご褒美を活用してみてください。
また、「できている部分をしっかり褒める」ことも忘れずに。
ノートに字を書いた → 「きれいに書けたね」
問題を1問でも解いた → 「考えたのが伝わってきたよ」
褒められると「自分にもできる」と思えて、自信につながります。
親としては焦る気持ちもあるかもしれませんが、否定よりも「一緒にやってみよう」「見てるよ」という姿勢が、子どものやる気を引き出すカギになります。
2.2 間違った声かけで逆効果になるパターン
勉強をさせようとして、つい使ってしまう声かけの中には、実は逆効果になっているものも多くあります。 一見すると普通の言葉でも、子どもにとってはプレッシャーや不信感につながっているケースも少なくありません。
よくあるNGな声かけの例を見てみましょう。
①「ちゃんとやりなさい！」
親の焦りがそのまま伝わる代表的な言葉です。 「ちゃんと」の基準があいまいなため、子どもは何をどうすればいいかわからず、混乱してしまいます。
②「〇〇くんはできてるのに、どうしてあなたは…」
他人と比べられると、子どもは自分を否定されたように感じてしまいます。 劣等感が強まり、「どうせ自分なんて…」という気持ちにつながりやすいです。
③「〇年生なんだから、できて当たり前」
年齢で基準を決めてしまうと、子ども自身のペースや発達段階を無視してしまうことになります。 結果として、失敗を恐れて挑戦しなくなってしまいます。
これらの声かけは、勉強へのモチベーションを奪ってしまう要因になります。
では、どうすればいいのでしょうか？
ポイントは、「行動を評価する」ことです。
「今日はここまでできたね」
「昨日より早く始められたね」
「難しい問題にチャレンジしてえらいよ」
こうした声かけは、子どもが「自分の努力が認められている」と実感できます。
また、ミスやできなかったことに対しても、「次はどうすればいいか」を一緒に考える姿勢が大切です。
「間違えたところ、一緒に見直してみようか」
「ここは難しかったね、でもあと少しだったよ」
親の言葉ひとつで、子どもの行動は大きく変わります。
勉強しないからといって叱るのではなく、前向きに導ける声かけを意識していきましょう。
2.3 日常会話に取り入れやすい声かけの工夫
子どものやる気を引き出すには、「勉強しなさい」と言わなくても、自然に学びの意欲を育てる言葉がけが効果的です。 日常会話の中で使えるちょっとした工夫が、大きな違いを生み出します。
勉強を「強制」ではなく「興味」に変える声かけがカギです。
たとえば、こんな場面で試してみてください。
【1】テレビや動画を見ているとき
「今のってどういう意味だろう？ 調べてみようか」 → 興味のある話題に関連づけると、自発的な学習につながります。
【2】買い物や料理中
「これって全部でいくらになるかな？」 → 計算の練習も自然にできて、勉強と思わずに楽しめます。
【3】お風呂や寝る前の雑談
「今日学校でどんなこと習ったの？」 → 振り返りながらアウトプットする習慣がつきます。
日常生活の中には、学びの種がたくさん隠れています。 親がその種を拾ってあげることで、子どもも自然と「学ぶって面白い」と感じるようになります。
さらに、「自分で考える時間」を意識的に作るのも効果的です。
「これ、どう思う？」と意見を聞く
「なんでそうなったのかな？」と理由を考えさせる
「じゃあどうしたらいい？」と解決方法を一緒に探す
このような対話を日常に取り入れることで、思考力と主体性がグッと伸びます。
「勉強」だけを切り離して考えるのではなく、生活の中で楽しく学ぶ流れを作ることが、結果的に学習習慣につながっていきます。
▶︎3. 環境を整えるだけで変わる学習習慣
3.1 勉強しない子にありがちな環境のNG例
勉強へのやる気が出ない原因は、性格や能力の問題ではなく、「環境の影響」が大きいことも少なくありません。 実は、ちょっとした部屋の配置や習慣が、集中力ややる気を大きく左右しているんです。
ここでは、勉強しない子によく見られる環境のNG例を3つご紹介します。
① リビングでテレビがついたまま
親がニュースやバラエティを見ている横で、子どもに勉強させようとしていませんか？ テレビの音は集中力を強く妨げます。目を向けていなくても、耳から入る情報で意識が逸れてしまいます。
② 勉強スペースにおもちゃやゲームが散乱
机の周りに気になるものが多いと、ついそっちに気が向いてしまいます。 特にゲーム機やマンガが見える場所にあると、「終わったらやろう」ではなく「そっちを先にやりたい」気持ちが強くなりがちです。
③ 勉強開始のタイミングが毎日バラバラ
「今日は夜にやればいいや」「今日は疲れたから明日でいいか」 時間が固定されていないと、習慣化されず、毎回やる気の有無で左右されてしまいます。
環境が整っていないと、やる気があっても行動につながりません。
勉強を頑張ってほしいなら、まずは「集中できる空間を作る」ことから始めましょう。
3.2 集中しやすい場所づくりのコツ
「集中できる環境」を整えるだけで、子どもの勉強への取り組み方がガラッと変わります。 ポイントは、「静かで落ち着ける空間」をつくりながらも、親の目が届く場所にすることです。
以下のような工夫を取り入れると、自然と集中力が高まります。
【1】余計なものを置かない
机の上は「必要なものだけ」にするのが鉄則です。 ノート、鉛筆、消しゴムなどを使いやすい位置にまとめ、視界にマンガやおもちゃが入らないようにしましょう。
【2】照明とイスは集中しやすいものに
明るすぎず暗すぎない、手元がしっかり見える照明が理想です。 また、イスも姿勢が安定するものを選ぶことで、疲れにくくなり、長く机に向かいやすくなります。
【3】親が近くで見守れる場所を選ぶ
「完全に一人部屋にこもる」よりも、ダイニングやリビングの一角に勉強スペースを作る方が安心感があります。 親の存在を感じられると、子どもは安心し、「サボりにくい」という効果もあります。
環境を変えるだけで、集中力や学習への意欲が一気に高まることも珍しくありません。
たとえば、散らかった部屋を片付けて、机の位置を窓際に変えただけで、勉強時間が2倍になったという声もあります。 「静か」「スッキリ」「見守られている」――この3つのバランスが整うと、自然と学ぶ姿勢が育っていきます。
3.3 時間管理とルーティン化のポイント
「勉強しなさい」と毎回言わなくても、自然と子どもが机に向かうようになるには、時間の使い方と習慣の力を活かすのがポイントです。 実は、勉強を“いつやるか”が定まっていないと、子どもは気分で行動するようになり、継続が難しくなります。
【毎日のルーティンを決める】
まずは、1日の流れに「勉強タイム」を固定しましょう。 たとえばこんなスケジュールが効果的です。
16:00 帰宅・おやつ
16:30 宿題や家庭学習（30分）
17:00 自由時間
18:30 夕食
最初は15分程度でもOK。 毎日決まった時間に机に向かう習慣を作ることが大事です。
【タイマーで“見える時間”を意識】
子どもにとっては、「あとどれくらいやればいいのか」が見えないと、モチベーションが続きません。 キッチンタイマーやアプリを使って、「あと○分だけ」と見せると、意外と集中力が続くようになります。
【やったことを“見える化”する】
チェックリストやカレンダーに「できた日」をマークしていく方法もオススメです。 シールやスタンプを使えば、視覚的にも達成感が得られ、継続するモチベーションになります。
時間を決めて、見える形で積み重ねていくことで、自然と勉強が習慣化されていきます。
「毎日少しずつ」「決まった時間に」「終わったらしっかり褒める」――この3つを意識するだけでも、行動はグッと変わっていきます。
▶︎4. 遊び感覚で学べる工夫がカギ
4.1 ゲームやアプリで学習意欲を高める
「勉強しなさい」と言ってもやる気が出ないのに、ゲームには夢中になる――そんな姿、見たことありませんか？ 実はその“夢中になる力”こそ、学びに活かせる大きなヒントなんです。
最近では、子ども向けの教育アプリや学習ゲームがたくさん登場しています。 これらは「遊んでいる感覚」で、知らず知らずのうちに学習が進む工夫が盛り込まれています。
【ゲームが勉強につながる理由】
達成感が得られる（ステージクリアや報酬など）
繰り返し問題に触れられる
自分のペースで進められる
キャラクターやストーリーが学びを楽しくする
たとえば算数アプリでは、正解するとコインが貯まり、キャラクターを育てられる要素が入っていたりします。 漢字や英語のアプリも、「クイズ形式」「対戦形式」など、楽しみながら覚えられる仕組みが充実しています。
「勉強＝苦手」を「ゲーム＝楽しい」に変換することで、自然とやる気が湧いてくるんです。
また、ポイントは「親子で一緒にやること」。 「すごい！今の問題よく分かったね」「あと1問やってみようか」など、ポジティブな声かけを加えることで、さらにやる気がアップします。
忙しいときでも、1日10分からでもOK。 毎日コツコツ続けることで、ゲーム感覚が学習習慣の土台になっていきます。
4.2 カードゲームで育む知的好奇心
カードゲームは、遊びながら「考える力」や「覚える力」を自然に育てられるツールです。 子どもにとってはゲーム感覚で学べるので、勉強への抵抗感が少なくなります。
【カードゲームの魅力】
ルールを理解し、考える力が育つ
対話や発表を通じて表現力が身につく
地理・言葉・数字など幅広い知識に触れられる
たとえば、記憶力を使う神経衰弱形式のカードでは、自然と集中力が高まります。 「勉強させられている感覚」がないのがポイントです。
遊びの中で「もっと知りたい」という知的好奇心が育っていきます。
4.3 親子で楽しめる学びの時間の作り方
「勉強しなさい」と言う前に、親子で一緒に学びの時間を共有することが大切です。 子どもは大人と一緒に過ごす時間に安心感を覚え、学習も前向きになります。
【親子で学ぶポイント】
勉強ではなく「遊び」として始める
一緒に調べたり問題を出し合う
成果より「楽しさ」「気づき」を大切にする
例えば、「漢字でしりとり」「都道府県クイズ」など、会話ベースの遊びも学びになります。 机に向かわなくても、日常の中に学びの要素をちりばめることがコツです。
楽しく学んだ経験は、子どもの中にポジティブな記憶として残ります。
▶︎5. 勉強嫌いを変えるために大事な親の姿勢
5.1 親の焦りが子どもに与える影響
「勉強しないことが心配で、つい強く言ってしまう」――そんな親の気持ち、よくわかります。 でも、その焦りがそのまま子どもに伝わると、逆にやる気をなくしてしまうこともあります。
【焦りが招く悪循環】
子どもがプレッシャーを感じる
親の顔色をうかがうようになる
「どうせまた怒られる」と思って話を聞かなくなる
親が不安になるほど、子どもも「自分はダメなのかも」と自己否定につながりやすくなります。 だからこそ、大人の側がゆったりと構え、落ち着いた声かけを心がけることが大切です。
親の表情と言葉ひとつで、子どもの気持ちは大きく変わります。
5.2 忙しい中でもできる関わり方の工夫
毎日仕事や家事に追われていても、少しの工夫で子どもとの関わりは充実させられます。 ポイントは「量」よりも「質」。短い時間でも気持ちが通じる関わり方を意識することが大切です。
【忙しくてもできる工夫】
食事中に今日の学校の話を聞く
勉強中に5分だけ隣に座って見守る
1日1回「がんばってるね」と声をかける
短い会話やちょっとしたリアクションが、子どもにとっては大きな励ましになります。 「見てくれている」「気にかけてくれている」と感じることで、安心して学びに取り組めるようになります。
少しの関わりでも、子どもはちゃんと受け取ってくれます。
5.3 子どもが自信を持てる成功体験の積み重ね
子どもが「自分にもできる」と思える体験があると、自然と勉強への前向きな気持ちが育ちます。 逆に、失敗ばかりが続くと「どうせ無理」とやる気をなくしてしまいます。
【成功体験を作るポイント】
簡単な課題から始めて達成感を与える
小さな成長にも気づいて褒める
過去の成果を「見える化」する（カレンダーや記録）
たとえば、1ページのプリントが終わっただけでも「がんばったね」と言われれば、それが成功体験になります。 「自信がついた→またやってみよう」という好循環が生まれます。
小さな成功の積み重ねが、勉強を前向きにする力になります。
▶︎6. まとめとSQIQのご紹介
6.1 小学生の「勉強しない」を変える第一歩
子どもが勉強しないと悩んだとき、大切なのは「原因を責める」よりも「行動を変えるきっかけを作る」ことです。 やる気は、小さな工夫と成功体験から生まれます。
【第一歩にできること】
「できた」経験を重ねる
勉強を生活の中に取り入れる
親が一緒に取り組む姿勢を見せる
いきなり習慣を変えようとせず、日常の一部として学びを組み込むことが、自然なスタートになります。 1日10分でも、楽しく取り組める内容から始めましょう。
子どもの「やってみようかな」という気持ちを育てることが何より大切です。
6.2 遊びながら学べる「SQIQ」で楽しく学習習慣を育てよう
勉強を嫌がる子でも、「遊び」からなら学びに入りやすいもの。 そんなときにぴったりなのが、遊びながら知識や考える力を育てられる教育カードゲーム「SQIQ（スクイク）」です。
【SQIQの特長】
神経衰弱形式で記憶力や地理感覚を楽しく育てられる
知らなかったことを知る楽しさを実感できる
親子や友達と一緒に盛り上がれる
「勉強しなさい」と言わなくても、夢中になって遊ぶうちに自然と知識が増えていく。 そんな体験が、子どもにとって最高の学習の入り口になります。
学びの第一歩を「楽しい」から始めることが、やる気の原動力になります。
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