IQを育てる子育て術|毎日の会話と遊びがカギ
- 株式会社EQAO教育グループ
- 6月9日
- 読了時間: 22分

▶︎1. 子育てでIQを伸ばす意味とその重要性

1.1 IQとは何か?子育てとの関係性
IQ(知能指数)は、問題を解決する力や記憶力、論理的思考力など、いわゆる「頭の良さ」を数値で表した指標です。 子どもの将来の学力や社会的な適応力にも関わると言われており、子育ての中でも注目されるテーマのひとつです。
特に小さいうちは、親の関わり方が子どもの脳の発達に大きな影響を与えます。
なぜなら、脳は6歳ごろまでに急速に成長し、IQの土台となる認知機能もこの時期に大きく発達するからです。
つまり、子育ての中でどう関わるかが、子どものIQに深く関わってくるんです。
たとえば以下のような日常の関わりが、IQに影響を与える要素になります。
毎日の会話の量と質
本の読み聞かせの習慣
一緒に遊ぶ時間の過ごし方
子どもの質問にどう答えるか
生活リズムや睡眠の安定
よくある失敗としては、次のようなケースがあります。
① 知育ドリルばかりやらせる
→ 一見良さそうに見えますが、本人が楽しくなければ逆効果です。記憶や思考力は、興味や好奇心があるときにもっとも伸びやすくなります。
② 大人のペースで教え込む
→ 子どもに考える時間を与えず、答えだけ教えてしまうと、論理的に考える力が育ちません。
③ 「失敗しないように」と口出ししすぎる → 試行錯誤の経験が少ないと、応用力や自己解決力が育ちにくくなります。
たとえば、忙しい朝に「早く着替えなさい」と急かすより、「今日はどうやって着替える?」と問いかけるだけで、思考力を引き出すチャンスになります。
IQを伸ばすには、テストの点数を上げる勉強よりも、「日常のやり取り」を丁寧にすることの方がずっと大事なんです。
1.2 子どものIQを伸ばす時期とタイミング
子どものIQを効果的に伸ばすには、「いつから意識すればいいのか?」というタイミングがとても大事です。
結論から言うと、脳の発達が最も活発な「0〜6歳」がゴールデンタイムと言われています。
この時期の脳は、大人の約90%の大きさまで成長するとされ、環境からの刺激や経験によって神経回路がどんどんつながっていきます。
言い換えれば、この時期にどんな刺激を与えるかで、その後の知能発達に大きな差が出てくるということです。
たとえばこんなシーンを想像してみてください。 3歳の子どもが「なんで雲は動くの?」と聞いてきたとき、 「風があるからだよ」と答えるのか、「一緒に図鑑で調べてみようか?」と一歩深く関わるのかで、その子の「考える力」に違いが生まれます。
よくある失敗パターンは次の3つです。
① 「まだ早い」と思って何も始めない
→ 幼児期こそ吸収力が高い時期。日々の声かけや遊びの工夫が、自然と知能を刺激します。
② 小学校に入ってから慌てて対策する
→ 6歳を過ぎると脳の可塑性(柔軟さ)が減少していき、吸収のスピードが落ちます。結果として、本人が苦手意識を持つことも。
③ 年齢に合わない難しい教材を使う → 「知育=難しいドリル」と勘違いされがちですが、大切なのは“子どものペースで学ぶこと”。無理にやらせると、勉強嫌いになってしまうリスクも。
また、小学校以降もIQは伸びますが、ベースができている子とそうでない子では吸収力や応用力に差が出ます。
だからこそ、乳幼児期から「話す・遊ぶ・一緒に考える」の習慣を作っておくことが、後々大きな財産になるんです。
IQを伸ばすために焦る必要はありませんが、「気づいたときがスタート」と考えて、今できることから取り入れていきましょう。
▶︎2. 子育てでIQを高めるための基本習慣

2.1 日常の会話がもたらす脳への刺激
「子どものIQを高めたい」と思ったとき、特別な教材や教室を探す人も多いかもしれません。
でも実は、一番身近で効果的なのが“日常の会話”なんです。
特に幼児期から小学生低学年にかけては、言葉を使ったやりとりが脳にダイレクトに刺激を与えます。話すこと・聞くこと・考えることが同時に行われるため、認知機能や思考力が自然に育ちます。
たとえば次のような場面、ありませんか?
「今日は保育園で何して遊んだの?」と聞く
スーパーで「これって何色だっけ?」とクイズ感覚で聞いてみる
絵本を読みながら「このあとどうなると思う?」と問いかける
こうした会話が、子どもの「記憶力・想像力・語彙力・論理的思考力」を総合的に育ててくれるんです。
つまり、日常のひとことが“知能開発”に直結しているんです。
ただし、よくある失敗もいくつかあります。
① 一方的な質問攻めになってしまう
→「今日なにしたの?」「何食べた?」「誰と遊んだ?」と続くと、子どもは答えるのに疲れてしまいます。
② 会話の途中で遮ってしまう → 忙しいときに話しかけられると「あとでね!」と流してしまいがち。でも、子どもは「今」話したいんです。
③ 正しい答えを求めすぎる
→ 間違った答えにすぐ修正を入れると、発言する意欲が下がります。まずは「どうしてそう思ったの?」と掘り下げるのがコツです。
ポイントは、“キャッチボール”のような会話を意識すること。
相手の話を受け止めて、少しずつ深掘りしていくイメージです。
たとえば朝の準備中、 「今日はどんな一日にしたい?」と聞いてみるだけで、想像力や感情の表現力が育ちます。忙しい日常の中でも、ほんの数分でできることばかり。
だからこそ、毎日の会話を“脳のトレーニング時間”に変えることができるんです。
2.2 運動と睡眠がIQに与える影響
子育ての中で見落とされがちなのが、運動と睡眠が子どものIQに与える影響です。
学習面ばかりに目が行きがちですが、実は身体のリズムを整えることが、脳の働きを最大限に引き出すベースになります。
まず運動について。
運動をすると、脳の中では「BDNF(脳由来神経栄養因子)」という物質が分泌されます。
これは記憶力や学習能力を高める物質で、脳の神経細胞を活性化する働きがあるんです。
特におすすめなのが、こんな日常的な運動です。
毎朝の徒歩通園や通学
公園でのボール遊びや鬼ごっこ
室内でできるリズム体操やダンス
週3回以上、20分程度でも十分効果があるとされています。
つまり、遊びの延長としての運動が、IQの土台を支えてくれるんです。
次に睡眠。
子どもにとって睡眠は、記憶を定着させ、脳を修復するための超重要な時間です。
睡眠不足が続くと、以下のような影響が出てくることがあります。
集中力の低下
感情のコントロールができない
新しい情報をうまく覚えられない
理想的な睡眠時間は以下の通りです。
年齢 | 推奨される睡眠時間 |
3~5歳 | 約10~13時間 |
6~12歳 | 約9~12時間 |
よくある失敗例はこんな感じです。
① 寝る直前までテレビやタブレットを見せてしまう → 脳が覚醒してしまい、寝つきが悪くなります。
② 寝る時間が日によってバラバラ
→ 生活リズムが乱れると、深い睡眠がとれず脳がしっかり休めません。
③ 休日に長時間寝かせて“寝だめ”させる
→ 体内時計が狂いやすくなり、平日の集中力が落ちる原因に。
忙しい毎日だからこそ、「運動+睡眠」は子育てIQ対策の基本セットとして意識したいですね。
朝しっかり動いて、夜ぐっすり眠る。この自然な流れを習慣化することで、学習効果や感情の安定にもつながり、IQの発達を大きく後押ししてくれます。
2.3 食事で知能をサポートする栄養素とは?
子どものIQを高めるうえで、食事の質も見逃せません。
脳の発達には多くの栄養が必要で、特に幼児期から小学生の時期は「何を食べるか」が思考力や集中力に直結します。
ポイントは、脳を元気に動かすための“バランスの良い食事”です。
その中でも、特にIQに関わりやすいと言われている栄養素は以下のとおりです。
■子どもの知能発達に重要な栄養素一覧
栄養素 | 働き | 多く含まれる食品 |
DHA・EPA | 神経細胞の働きを活性化 | 青魚(サバ、イワシ、サンマ) |
鉄分 | 集中力や記憶力の維持に関わる | レバー、ひじき、大豆製品 |
ビタミンB群 | エネルギー代謝を助け、脳の働きをサポート | 豚肉、卵、バナナ |
タンパク質 | 脳の神経伝達物質の材料となる | 肉、魚、卵、大豆 |
食物繊維 | 腸内環境を整え、免疫・精神面を安定させる | 野菜、海藻、果物 |
特にDHAは“考える力のエネルギー”とも言われるほど重要で、脳の約6割は脂質でできているとも言われています。
ただし、栄養バランスを意識していても、こんな失敗に注意が必要です。
① 同じメニューが続いて偏ってしまう → 忙しい日々でついローテーション化しがち。週に1度は食材の見直しを。
② 朝食を抜いてしまう → 朝は脳が動き出すタイミング。ご飯1膳でもOKなので、しっかりエネルギー補給を。
③ お菓子やジュースが多めの生活習慣 → 血糖値が乱れやすく、集中力が続かない原因になります。
たとえば、忙しい朝でも「おにぎり+味噌汁+卵焼き」などの簡単メニューなら、脳を動かすエネルギーと栄養素をしっかり摂れます。
さらに、夕飯のメニューに青魚を週1回取り入れるだけでも、DHAの摂取量がぐんと上がります。
毎日の食事こそが、子どもの“考える力”の土台になるんです。
難しく考えずに、少しずつ意識して取り入れていくだけでも、長期的に見れば大きな差になります。
▶︎3. 子育てに取り入れたいIQ向上の遊びと学び

3.1 創造力を引き出す遊びの選び方
IQを伸ばすというと、どうしても「勉強」や「問題集」といったイメージを持ちがちですが、実は遊びの中にも知能を伸ばすヒントがたくさん隠れています。
特に幼児期〜小学校低学年にかけては、自由な発想で遊ぶことが創造力・空間認知力・論理的思考を伸ばすうえで非常に効果的です。
つまり、“遊び=学び”の時期なんです。
■創造力を育てる代表的な遊び
以下のような遊びは、IQを構成するさまざまな能力をバランスよく育ててくれます。
ブロック遊び(積み木・レゴなど) → 空間把握・論理構築・集中力が育つ
ごっこ遊び(お店屋さん・お医者さんなど) → 想像力・語彙力・状況判断力が身につく
お絵かきや工作 → 表現力・創造性・手先の器用さを伸ばす
ボードゲームやルールのあるゲーム → 記憶力・判断力・先読み力が必要になる
例えば、子どもがレゴで自由にお城を作っているとき、 「それ、誰が住んでるの?」 「どうやって中に入るの?」 といった問いかけをすると、物語を作ったり構造を考えたりと、自然に思考が深まっていきます。
一方で、遊びを通じた学びを妨げてしまう失敗例もあります。
① 完成形を大人が決めてしまう → 「ここはこう作るんだよ」と手を出すと、子どもは自分で考える機会を失います。
② 「勉強しなさい」と遊びを切り上げてしまう
→ 遊びと学びを分けてしまうと、学ぶことが楽しいと感じにくくなります。
③ スマホやYouTubeだけに頼った“受け身の遊び”ばかり → 自分で考える力が育ちづらく、創造力の発達が鈍る原因になります。
創造的な遊びを通じて、子どもは「自分の頭で考える力」をどんどん伸ばしていけるんです。
大人の役割は「正解を教えること」ではなく、「問いかけたり、見守ったりすること」。
そんな関わりが、遊びの時間を“知能のトレーニング”に変えていきます。
3.2 知育玩具・カードゲームの活用法
IQを伸ばすには日常的な遊びが効果的とお伝えしましたが、知育玩具やカードゲームなどの“工夫された遊び道具”を取り入れることで、より効果的な刺激を与えることができます。
特に近年は、知識だけでなく思考力・記憶力・社会性まで育てられる教材が充実しています。
■知育玩具・カードゲームがIQに効く理由
以下のような特徴が、IQの構成要素に良い影響を与えます。
ルールを理解してプレイすることで論理的思考が育つ
記憶を使うゲームでワーキングメモリ(作業記憶)を鍛えられる
順番を守ったり、人と関わったりする中で社会性も向上する
とくにおすすめしたいのが、「SQIQ(スクイク)」のような教育型カードゲームです。
■SQIQ(スクイク)とは?
SQIQは、「国旗・国名・都市名」を記憶してマッチさせるカードゲームです。
ただの暗記ゲームではなく、次のような多面的な知能刺激を組み込んでいるのが特長です。
記憶力:3つの情報を同時に覚えることで記憶のトレーニングに
集中力:カードの位置や内容に注意を向ける必要がある
判断力:どのカードを開くか、自分で考えて決定する力
多様性理解:世界各国の文化や国旗に触れることで、社会的知能(SQ)も育つ
さらに、兄弟や親子で一緒に楽しめる設計なので、コミュニケーション力や共感力まで自然と身につきます。
■活用するときの注意点とコツ
① 勝ち負けにこだわりすぎない
→ 楽しみながら学ぶことが目的です。負けた子を責めたり、勝った子を過剰に褒めるのは避けましょう。
② 「次はどうする?」と考える時間をあげる
→ 子どもが自分で戦略を立てることが、思考力の向上につながります。
③ 遊ぶ環境を整える → テレビを消す、テーブルの上を片付けるなど、集中できる環境づくりが大事です。
例えば、夕飯前の10分間を「家族でカードゲームタイム」にするだけでも、楽しく脳を動かす習慣ができます。
ただの遊びに見えて、知能の発達に直結する時間になるんです。
こうしたツールをうまく取り入れて、子どもの「楽しい!」と「賢くなる!」を同時に引き出していきましょう。
3.3 読書習慣がもたらす語彙力と論理的思考の向上
「読書はいい」とよく言われますが、実際に読書習慣が子どものIQに大きく関係していることは、多くの研究でも明らかにされています。
特に、語彙力・理解力・論理的思考といった、学力の土台となる力を育てるうえで欠かせない要素です。
■読書が育てるIQの3つの要素
語彙力が増える → 知らない言葉や表現に出会うたびに、語彙が広がります。これは文章理解や作文、会話力にも直結します。
集中力がつく → 本を読み進めるには、一つの内容に意識を向け続ける力が必要。これは勉強や人の話を聞く力にもつながります。
論理的思考力が養われる → ストーリーの展開を追ったり、登場人物の行動理由を考えたりすることで、因果関係を理解する力が育ちます。
たとえば、絵本を読んだあとに「どうしてこの子は怒ったんだと思う?」と問いかけてみると、子どもは物語の裏にある感情や状況を読み取るようになります。
これが読解力と同時に、他者理解(社会性)も育てる読書の力なんです。
■よくある失敗とその対策
① 無理に長い本を読ませようとする
→ 難しい内容だと、読書=苦痛になりやすいです。まずは子どもが「自分で選べる」ことが大切。
② 読み聞かせを卒業するのが早すぎる
→ 小学生になっても、読み聞かせには大きな効果があります。親の声を通じて内容が深く伝わります。
③ 本の内容に正解を求めすぎる →「なんでわからないの?」と聞いてしまうと、自由に考えることをやめてしまいます。
■読書習慣を育てるコツ
寝る前の10分を読書タイムにする
毎月1冊「一緒に読む本」を決める
本棚に子どもの目線で本を並べておく
たったこれだけでも、毎日の中に自然と“考える時間”が生まれます。
読書のよいところは、ゲームやテレビと違って、受け身になりすぎず、自分の中でイメージを膨らませながら楽しめるところ。
だからこそ、読書はIQを伸ばす“思考の筋トレ”とも言えるんです。
楽しみながら本と触れ合える環境を作ってあげることで、学力にも人間力にもつながる大きな力になります。
▶︎4. 親の関わり方が変える子どものIQ
4.1 「教える」より「一緒に考える」スタイルへ
子育てでIQを伸ばしたいと思ったとき、多くの親が「正しい知識を教えること」を重視しがちです。
でも実は、親が“先生役”になりすぎると、子どもの思考力が伸びにくくなってしまうこともあるんです。
大切なのは、「教える」よりも「一緒に考える」姿勢を持つこと。
たとえばこんな場面、思い当たりませんか?
子どもが「なんで雨が降るの?」と聞いてきたとき、「雲の中に水がたまるからだよ」と即答する
宿題をしていて間違えたら、「ここはこうするんだよ」と答えを教える
こうした対応は一見丁寧に思えますが、実は子どもが“自分で考えるチャンス”を奪ってしまっているんです。
■「一緒に考える」関わり方のコツ
質問返しをする →「どうしてそう思ったの?」と聞くことで、思考を言葉にする練習になります。
選ばせる場面を増やす →「今日はどっちの服がいい?」など、日常の中で“選ぶ”経験を積ませるだけで、自立的な判断力が育ちます。
答えを急がず、間違いを否定しない → 間違っても「面白い考えだね!」と返すと、試行錯誤を続ける力が伸びます。
■よくあるNG対応
① 正解をすぐに教えてしまう
→ 知識は得られても、考える力は育ちません。
② 「どうしてそんなこともわからないの?」と叱る
→ 自信をなくし、発言やチャレンジをためらうようになります。
③ 親のペースでどんどん進めてしまう → 子どもの思考プロセスを無視すると、学ぶ意欲が薄れてしまいます。
たとえば、夕飯の準備中に 「お皿はどうやって並べたらみんな取りやすいかな?」と聞いてみるだけで、空間認知・想像力・相手を思いやる心まで育てることができます。
“一緒に考える時間”が、子どもの思考力と自己肯定感を育てるんです。
親がすべてを教えなくても大丈夫。子どもの「考える力」は、信じて見守ることでぐんぐん育っていきますよ。
4.2 自尊心を高める声かけのコツ
子どものIQを伸ばすには、「できるかも」と思える気持ち=自尊心(自己肯定感)が土台になります。
どんなに知識があっても、自分に自信がなければ、新しいことに挑戦する意欲がわきません。
つまり、IQを高めるには“心の育ち”も欠かせないんです。
特に親の声かけは、自尊心に大きく影響します。日々のちょっとした言葉が、子どもの思考力や集中力、チャレンジ精神を左右しているんです。
■IQアップにつながる声かけのポイント
結果よりもプロセスを褒める → 「100点とれたね」ではなく「頑張ってコツコツ勉強してたね」と努力に注目する
失敗に前向きな意味づけをする → 「間違えても大丈夫」「チャレンジしたのがすごい」と失敗を肯定的に受け止める
“あなたらしさ”を認める言葉を使う → 「その発想、ユニークでいいね」「よく気がついたね」など、個性を大事にする
■よくあるNGな声かけとその影響
① 「どうしてできないの?」と責める
→ 自信を失いやすく、挑戦を避けるようになる
② 「すごいね!」ばかりで中身がない褒め方 → 一時的に嬉しくても、具体的に何が良かったのかが伝わらず、自分で考える力が育たない
③ 他の子と比べる → 「○○ちゃんはできてるのに…」という比較は、やる気をそぐ原因になります
たとえば、子どもがブロックでロボットを作ったとき、 「すごいね」だけで終わらず、 「手の部分が工夫されてるね」「どうやって思いついたの?」と声をかけると、自分の考えや努力を認めてもらえたと実感できます。
この“認めてもらえた”経験が、次の挑戦のエネルギーになるんです。
IQを育てるのは、勉強だけではありません。 子どもが「もっとやってみたい!」と思えるような声かけを意識することで、思考力・表現力・集中力といった知能の土台をぐっと強くしていけます。
4.3 過干渉がIQ発達を妨げる?避けたい接し方
子どものIQを伸ばしたいという思いが強いあまり、「つい手を出しすぎてしまう」ことはありませんか?
実はその“良かれと思った過干渉”が、子どもの考える力や主体性を奪ってしまう原因になることがあるんです。
■なぜ過干渉がIQに悪影響なのか?
IQの向上には、自分で考え、試して、修正するという“思考と経験のサイクル”が不可欠です。
しかし過干渉になると、次のような悪影響が出てきます。
自分で判断する機会が減り、思考力が育ちにくい
親の期待に応えようとするあまり、自己肯定感が下がる
間違いを避けるようになり、チャレンジ精神がなくなる
たとえば、宿題をやっている子に対して 「そのやり方じゃダメ」 「ここ間違ってるよ、こうやって」 と逐一口を出してしまうと、子どもは「考えるより先に聞こう」「失敗しないようにしよう」となってしまいます。
その結果、IQの核となる“考える力”や“試行錯誤する力”が育たなくなってしまうんです。
■避けたい過干渉パターンと改善のヒント
① 答えをすぐに教える → 「どうしたらうまくいくと思う?」と返して、考えるきっかけを与える
② 子どもの行動を細かく指示する → 予定や方法を決めすぎると、主体性が育ちません。「どうしたい?」と選ばせてみましょう
③ 常にそばで見張っているような関わり → 安心感どころかプレッシャーになり、自立心を損なうこともあります。あえて距離を取ることも必要です
たとえば朝の準備でも、 「歯磨きしたの?ランドセル持った?」と毎日声かけするより、 「今日は何から始める?」と問いかけて、自分で順番を考えるように促すと、段取り力や計画性も育っていきます。
親の手を引くタイミングを見極めることが、IQを育てる大きなポイントなんです。
子どもを信じて、あえて“見守る勇気”を持つ。 それが、将来「自分で考えて動ける子」に育つための大事なステップになります。
▶︎5. IQとともに育てたい子育ての社会的知能(SQ)
5.1 社会的知能(SQ)とは?
IQが「論理的思考力」や「記憶力」など、いわば“頭の良さ”を測る指標だとすれば、SQ(Social Intelligence=社会的知能)は、人との関わりや社会での適応力を示す知能です。
近年では、学校教育や企業の人材育成でも「IQだけでなくSQも重視すべき」と言われるようになってきました。
つまり、知識だけでなく、他人とどう関わるかという“人間力”も大切な能力とされているんです。
■SQとは具体的にどんな力?
以下のような力がSQの主な構成要素です。
共感力:相手の気持ちを想像し、寄り添う力
コミュニケーション力:自分の考えを伝えたり、相手の話を聞いたりする力
対人関係力:人間関係を築き、維持するための調整力や協調性
感情コントロール:怒りや不安など、自分の感情をコントロールする力
これらは学校生活や将来の職場、家庭内など、あらゆる場面で求められる力なんです。
■なぜ子育てでSQも意識すべきなのか?
子どもが社会の中で豊かに生きていくには、「勉強ができる」だけでは不十分です。
他人と協力したり、自分の感情を調整したりといった“人との関わり方”を学ぶ経験がとても大切です。
たとえば、友だちにおもちゃを貸せなかったり、グループ活動で意見が言えなかったりするのは、知識の問題ではなく、社会的知能の発達の問題なんです。
■SQが育ちにくくなるNG習慣
① 家で一人遊びばかりさせてしまう
→ 他人との関わりが減ると、コミュニケーションの練習の場が少なくなります。
② 親が先回りして人間関係をコントロールしてしまう
→ 自分で対処する経験ができず、感情調整や解決力が育ちません。
③ 「静かにしなさい」と感情を抑えさせるばかり
→ 感情を出すこと=悪いことという意識がつき、内向的になってしまうこともあります。
たとえば、お友だちとけんかをしたときに 「ちゃんと謝りなさい!」と指示するより、 「相手はどう感じたと思う?」と問いかけることで、子ども自身が相手の気持ちを想像する力が育ちます。
SQは“人との関わりの中でしか育たない”知能なんです。
これからの時代、AIや機械に代替できない「人間らしさ」がますます求められます。
だからこそ、IQと同じくらい、いやそれ以上に「SQを意識した子育て」が大事になってくるんです。
5.2 異文化理解・多様性への意識を育む習慣
子どもの社会的知能(SQ)を育てるうえで、異文化理解や多様性を受け入れる力はとても大切です。
これからの社会では、さまざまな価値観を持つ人と関わる場面が増えていきます。
だからこそ、小さいうちから「違いを認める心」を育てることが必要なんです。
■家庭でできる習慣の例
世界の国や文化に触れる絵本を読む → 言葉や服装、食べ物の違いを楽しむことで、自然と関心が広がります
多様な名前や見た目の人が出るアニメや映画を観る → ストーリーを通じて違いを受け入れる感覚が育ちます
食文化の違いを知る体験をする → いろんな国の料理を一緒に作ったり、味わったりするのも効果的です
■気をつけたいポイント
① 親が無意識に差別的な発言をしてしまう
→ 子どもは言葉をよく聞いています。「○○っぽい」などの表現に注意が必要です。
② “みんなと同じが正しい”という価値観を押しつける
→ 違う考えを否定せず、「そういう考えもあるね」と受け止める姿勢が大切です。
③ テレビやSNSの偏った情報だけに触れる
→ 多面的な視点を持てるように、親が情報の選び方をサポートしましょう。
たとえば、夜ごはんのときに「今日はインドのカレーにしてみようか?」と話すだけでも、文化への関心がぐんと高まります。
違いを知ること=恐れずに人と関われる力につながります。 その積み重ねが、子どもの社会的知能を大きく育ててくれますよ。
5.3 IQとSQを一緒に育てるカードゲーム「SQIQ」の活用法
子どものIQとSQ、どちらもバランスよく育てたい。
そんなときにおすすめなのが、遊びながら学べる教育型カードゲーム「SQIQ(スクイク)」です。
このゲームは、国旗・国名・都市名のカードを組み合わせて覚える暗記型の神経衰弱。
でも、それだけではありません。
記憶力だけでなく、集中力や判断力、さらには他者との関わり方まで学べる設計になっているんです。
■SQIQで育つ能力
記憶力・集中力:3枚のカードを関連づけて記憶することで、脳をしっかり使う
判断力・先読み力:どのカードを開くか考える力が必要
社会性:親子や友達とプレイする中で、順番を守る・相手を思いやるなどのマナーも学べる
異文化理解:世界中の国や都市の名前に触れることで、自然と多様性を知るきっかけに
活用のコツと注意点
① 競争より“楽しさ”を大切にする
→ 勝ち負けにこだわりすぎず、「覚えられたね!」「こんな国があるんだね」と声かけを。
② プレイ後の会話が学びを深める
→ 「この国どこにあるのかな?」「どんな料理があるんだろう?」と話を広げることで、興味がさらに膨らみます。
③ 年齢に合わせてルールを調整する → 小さなお子さんには2枚だけ覚えるルールにするなど、工夫すると取り組みやすくなります。
たとえば夕食後の10分、家族みんなで遊ぶだけで、楽しみながら脳をフル回転させる時間が作れます。
「学び」と「遊び」が自然につながるのが、SQIQの一番の魅力です。
忙しい日常の中でも、ちょっとした工夫でIQもSQもぐんぐん育てられますよ。
▶︎6. 子育てでIQを伸ばすために大切なこと
子どものIQを伸ばすには、特別な教育や高価な教材が必要だと思われがちです。
でも実際は、日々の会話・遊び・生活習慣の中にこそ、知能を育てるチャンスがたくさん詰まっているんです。
朝のちょっとした問いかけ、寝る前の読み聞かせ、家族で囲む食卓。
そうした当たり前の時間が、記憶力・思考力・語彙力といったIQの基盤をじっくり育ててくれます。
さらに、これからの時代に欠かせないのが社会的知能(SQ)です。
人との関わりや多様性への理解も、遊びやカードゲームなどを通して、楽しみながら身につけることができます。
IQとSQは、どちらもバランスよく育てることが大事。
そのために必要なのは、完璧な知育環境よりも、「一緒に考える」「見守る」「認める」という親の姿勢です。
今の生活にほんの少し工夫を加えるだけで、子どもはどんどん“考える力”を伸ばしていきます。
焦らず、楽しみながら、小さな一歩を積み重ねていきましょう。
▶︎IQもSQも伸ばせる知育ゲームならSQIQ
学びと遊びを両立できるカードゲームで、親子の時間がもっと充実。
暗記力・集中力・社会性をゲーム感覚で身につけられる新しい知育ツールです。
詳しくはSQIQの公式ホームページをご覧ください。

コメント